長男は出産予定日より30日の早産でしたが、出生体重は3000グラムと標準でした。
当時の私は母親の集まるサークルなどに積極的に参加しておりました。今でも思いますが当時は必死になりすぎていたと思います。他の同じくらいの月齢の子との発育の差が異常に気になり始めたのです。実際に長男は発達の遅れがやや目立ちました。
単なる個人差ですもあるのですが、気になって仕方なくなっていったのです。健診時に首が座らないことを保健師に相談した際「他の子に比べると身体が柔らかいね」と、言われたことがきっかけで、発達医療センターに定期的に通院する運びとなったのです。
通院では、まず眼が見えていないのではないかとの疑いで眼科で何らかの検査をされました。と言うのも4~5人のスタッフに囲まれ、お母さんは外に出ててくださいね。と退室させられたので、何の検査をしたのかはわかりませんでした。ただ、乳児にとってはただ怖いだけのものだったと思います。
戻ってきた姿を見た時は、何とも言えない感情が湧きました。あの感覚は何年たっても忘れられません。首が座らない、身体が柔らかい、表現が乏しい、寝返りが遅いなど。日に日にお母さんの集まる場に出ていく事も苦痛になり憔悴しきっていきました。
そんなこんなで、迎えた半年健診。地域の小児科医(高齢)に診察してもらいました。「先生、以前の乳児健診で首が座ってなくて、身体が柔らかいと保健師に指摘されたんですが…どうでしょうか。」先生は「え?だれがそんなこと言ったの?ぜんぜん普通じゃない」と診察しながらあっさり答えてくださいました。
なぜか、その言葉を聞いた瞬間、「え?今まで悩んでたの何だったんだろう」と急に楽になったのです。先生の言葉にパワーがあったのか、もしかしたら今まで誰も認めてくれる人がいなかったのか、そのせいで自分だけが卑屈になっていたのか、あなたに問題なんて何もない。と考え方が変わったのです。
嬉しかったです。私には親や兄弟などの親戚がいないので、子供にはできるだけ多くの人に関ってもらいたいとの思いから積極的に参加してきたママ活動でしたが、その前に大事なことを忘れていたのです。